引き続き、マンションの杭打ち工事のデータ改ざん問題についての話題です。
このアップハウス通信を読んでくださっている方、そしてそれ以外の方からも、いろいろご質問いただいております。
杭とは、地下には支持層というものがあり、そこに向けて打つわけです。
実は、地面はほぼ平らに見えても、支持層が平らになっているとは限らないのです。
特に大きな建物の場合、面積も広くなるので、支持層が平らということは、まずないと思います。
つまり、支持層をしっかり調べるために、ボーリング調査というものをしっかり行わなければならないのですが、これをしっかりやらなかったことが、今回の問題に繋がっていると考えられます。
ここで、皆様から質問が多いのです。
ボーリング調査をなぜきちんとやらなかったのか。 普通、そう思うでしょう。
これは、工期の問題も考えられますが、一番大きな理由は「経費節減」だと思います。
ボーリング調査は、一本数十万という費用計算になります。
たとえば50本杭を打つなら50箇所ボーリング調査を行う必要がありますが、もし仮に、一箇所20万円だとすると、1000万円かかります。これを半分にすれば500万円経費を浮かせることができます。