私たちが住む家の下には、土地があります。
見た目は土で、どこの家も変わらないように感じますが、この土の下は地層によって構成されています。
実は地盤というものには強弱があり、その強弱はこの地層が関わっているといえます。
今日はいくつかの地層をご紹介したいと思います。
<地層のご紹介>
【上総層群】
関東の方であれば、聞き慣れた名前かと思います。
「かずさそうぐん」と読み、別名「三浦層群」とも言います。
関東平野全域に広がる地層で、約200万年前~約100万年前にできあがったとされる、古く固い地層です。
成分は砂岩や泥岩、凝灰質砂礫が主となっていて地盤としては大変しっかりとしているというところが特徴的です。
【洪積層】
「こうせきそう」と読みます。
おおよそ100万年前~2万年前にできあがったもので、上総層群と比較すると若い地盤でありますが、地盤としては固くしっかりとしています。
有名なところでは、関東平野をおおっている火山灰層である「関東ローム層」などが洪積層です。
【沖積層】
「ちゅうせきそう」と読みます。
大体2万年前から今に至るまでにできてきている地層です。
大変若い地層で、まだまだ固結していないことから地層としては大変軟弱であるとされています。
<住宅地として向いているのは>
【固い地層がベスト】
地層がしっかりとしている土地の方が、家を建てるにあたって安心です。
地層は古い方が固く、それがベストということになります。
つまり住宅地向きなのは、上総層群や洪積層ということになります。
沖積層は不向きということです。
【沖積層が広がるのは?】
海や川に近いところが多くなります。
関東近郊であれば、加須低地、東京低地、中川低地、荒川低地、利根川低地などのほか、九十九里浜なども含まれます。
例えば東京ですと墨田区や足立区、台東区、荒川区など、下町エリアといわれる場所に沖積層が広がっています。
【湾岸エリアも要注意】
ベイエリアとして人気が高い、湾岸エリアも、液状化現象などが起こる軟弱地盤として知られています。
この辺りも、住宅建設にベストかと言われますと、そうではないエリアの一つです。
【家が傾いてしまったら】
地盤的に弱く、家が傾いてしまった場合、当社で地盤沈下修正工事を行えば、その傾きは治すことができます。
ご安心ください。
そしてお気軽にご相談ください。